妄想劇場・歴史への訪問

むかしむかし、長崎の唐人屋敷(とうじんやしき→江戸時代、 長崎に作られた中国人村)に近い篭町(かごまち)に、 伊勢屋(いせや)という欲張りな主人がいました。 　 ある日、唐人屋敷のアチャさんが中国へ帰る事になり、 お世話になった伊勢屋の主人へあいさつに行ったのですが、 その時、アチャさんは伊勢屋の... 続きをみる

妄想劇場・THE　ライフ

大阪市東成区の公園で昨年１１月、手押し車に妻＝当時 （８０）＝の遺体を乗せて運ぶ男（８５）の姿が目撃された。 「将来を悲観した認知症の妻の自殺を手助けした。 自分も死ぬつもりだった」。 逮捕後の調べに男はそう明かし、弁護側も「超老老介護」 に疲弊し、やむにやまれぬ思いで心中を図った事件だ として裁... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

新潟を中心に寒冷地方では納豆に砂糖をかけて食べる習慣 がある。砂糖をかけることによって、寒さで発酵が十分に いかない納豆がなめらかに、食べやすくなるのだ。 この故郷ゆかりの「甘口納豆」を介護生活中に母に出してみた。 「納豆はそのまま食べるほうがおいしいて」 しかし母の反応は予想以上にそっけなかった... 続きをみる

妄想劇場・特別編

運動会が迫り、練習にも熱が入ってきました。 チバ先生は63歳。3年前に中学校体育教師を定年退職しました。 今は、非常勤講師として小学校に勤めています。 体育教師として40年近く勤めましたが、この十数年は中学生 の体力低下を直に感じていました。食生活や生活習慣の乱れ、 TVゲームやDVD視聴などの影... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

吉川英治（１８９２～１９６２）　作家 「朝の来ない夜はない」という この言葉には、吉川英治が 子どもの頃から学びとった思いや経験が凝縮されて いるのです。 『宮本武蔵』『新平家物語』などの国民的文学作品で有名な 作家、吉川英治は、少年時代からの苦労人でした。 お父さんが事業で失敗し、病気で倒れ、小... 続きをみる

韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・城下の策謀家

アングラ小説です、不快感がある方は、読むのを中断して 下さいメジャーでは無いけど、 こんな小説あっても、 良いかな・・・ 紀元前104年、長安の遊民であった李広利は突如大宛攻略 の命を皇帝から受けた。大宛とは西域の果てにある 未知の国。そこに たどり着くまでには天まで届く山脈、 さまよえる湖、広大... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

昔の読物や映画では、多額の借金を抱えてしまった場合に 「マグロ漁船に乗って借金を返せ！」なんてよく聞きました。 今、闇金融業者の話では、現在は《カニ漁船》に乗船して 働くそうです。 実際にカニ漁船に乗った経験のある 元多重債務者の三宅良治さん（仮名／45歳）に、カニ漁船内 の生活ぶりとその船に乗る... 続きをみる

妄想劇場・妄想物語

※注意 掲載されている情報には危険なものも含まれています。 閲覧したり実践したりすることで発生する一切のことがらに 責任を負いかねます。必ず、自己責任でお願いします。 不快感がある方は、読むのを中断してください。・・・ その日、オレは1人で飲みに行っていた。 気がついたら既に深夜で、移動する足がな... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

週刊女性は、〈逮捕で４０周年に“泥を塗られた”松田聖子〉と 報じている。 聖子は４０周年記念アルバムを制作中で、その “目玉”が槇原容疑者の書き下ろしの新曲だったんだとか。 どうやら“お蔵入り”になりそうで、関係者は頭を抱えて いるらしい。 「槇原容疑者は、リリースされた木村拓哉初のソロアルバム ... 続きをみる

妄想劇場・一考編

小学生の時、僕はイジメられていた。 無視されたり、叩かれたり・・・、 死にたいとは思わなかったけど、学校に行くのはとても 辛かった。 イジメをするのは一部のクラスメートだけだったけど、 他の子たちは自分もイジメられるのが怖くって、誰も 助けてくれなかった。 ある日の授業で、「自分のお父さん」の事を... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

芸名は、劇団「状況劇場」に入団した際に主宰の唐十郎 （から じゅうろ）さんが苗字の「根津」に合わせて、 真田十勇士の根津甚八から取って命名… 数多くのドラマ、映画で活躍したのが「根津甚八」さんです。 2004年には病気からくる視力障害が原因ともみられる 交通故を起こしていました。 ただ、往年は原因... 続きをみる

妄想劇場・特別編

私たちは中学3年生になりました。 ヤクモ中学校3年4組には、今でもリーダーとして活躍している サキや背丈がぐんと伸びたトモ子など6、7名のマツダ学級の クラスメートがおりました。 いよいよ高校受験モードに入ろうとする11月のことでした。 クラスメートは、それぞれ希望する高校に入学するため、 家でも... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

今、働き盛りのはずの40代・50代に異変が起きている。 長期間、働けずにいる労働者が急増しているのだ。 彼らは求職活動をしていないため、雇用統計の「失業者」 に反映されず、労働市場から“消えた”状態だ。 こうした人は先進各国でも増加し、欧米の社会学者は 「ミッシング・ワーカー」として問題視している... 続きをみる

妄想劇場・チャンネルニュース

刑法犯の再犯率は48.7％。2人に1人は立ち直りに失敗している。 「前科者の復帰を許そうとしない社会の空気が新たな犯罪を 生んでいる。 ただ積極的に受刑者を引き受けようという 求人誌もある ・・・ 日本では刑期を終えて出所した受刑者が更正しにくいのか？ 容疑者が逮捕され、裁判にかけられる。 有罪か... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

65歳以上の高齢者の万引きの増加が話題になったのは 20年ほど前だったか。当時は全体に占める割合が1割に 達したことで注目を集めていた。 警察庁発表の犯罪統計では高齢者による万引きは2011年 には未成年者の検挙数を追い抜き、直近の公表値である 13年は32.7％を占め過去最高を記録したという。 ... 続きをみる

妄想劇場・THE　ライフ

「子育ては大変ですよ」。 中国地方の山下美里さん（２８）＝仮名＝は出産を控えた 一昨年の秋頃、周囲からこんな言葉ばかりかけられ、 不安だけが膨らんだ。 　 夫婦ともに子供と接する仕事に就き、子供は大好きだ。 しかし、鬱病を抱える山下さんは妊娠中、薬の服用を 中断したため、余計に気持ちが安定しなかっ... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

当たり役だった東宝歌舞伎新春特別公演の舞台 「大石内蔵助」や、映画「銭形平次 捕物控シリーズ」で 人気を博した俳優の「長谷川一夫」さん。 日本映画界を代表する二枚目の時代劇スターとして活躍 していた長谷川さんが亡くなったのは、1984年4月6日の ことでした。 名前：長谷川一夫（はせがわかずお） ... 続きをみる

韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・城下の策謀家

アングラ小説です、不快感がある方は、読むのを中断して 下さいメジャーでは無いけど、 こんな小説あっても、 良いかな・・・ 紀元前104年、長安の遊民であった李広利は突如大宛攻略 の命を皇帝から受けた。大宛とは西域の果てにある 未知の国。そこに たどり着くまでには天まで届く山脈、 さまよえる湖、広大... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

◇実家に手すりをつけたと、母に報告した ◇母が、早く退院したいと言い出した ◇訪問看護ステーションの所長に相談した ケアマネと電話で口論した ケアプラン、自己負担が２０万円？ 「私が紹介する業者でいいですね？」ケアマネに聞かれた 　 実家に手すりをつけた土曜日の午後、母が入院している リハビリ病院... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

身近な人、大切な人を自死・自殺で亡くされた方からの、 メッセージ。 高校3年、受験を控えた冬。進路への不安をこぼすと、 母は「あんたなら出来るよ。やれるだけやってみな」と 返してくれた。 そして、「お金ばかりかかってごめんね」と謝る私に、 母は小さなため息をつき、穏やかな笑顔で言った。 「あんたも... 続きをみる

妄想劇場・妄想物語

※注意 掲載されている情報には危険なものも含まれています。 閲覧したり実践したりすることで発生する一切のことがらに 責任を負いかねます。必ず、自己責任でお願いします。 不快感がある方は、読むのを中断してください。・・・ 私の母方の祖母から聞いた話です。 子供の頃は、夏休みや春休みの長い休みにはいつ... 続きをみる

妄想劇場・森羅万象

中国清時代の曽国藩（そうこくはん）という政治家は、 こう言い残しています。 「人生、冷に耐え、苦に耐え、煩（はん）に耐え、閑（かん）に 耐え、もって大事成すべし」 冷とは冷遇であり、苦は苦労、煩は煩雑なこと、閑は左遷 されて冷や飯を食わされるような逆境でしょう。 そういうことに耐えながら、人間は成... 続きをみる

妄想劇場・番外編

｢すぐ愛おしい｣と思えなかった若き母 うなされる夜・・・私が陽（息子）にしてもいいことが少しずつ増え、 ついに薬を飲ませる練習も始まった。 いつも薬の時間には、一旦、陽の傍から離れていて、飲んで いる様子を見たこともなかったため、「今日はまずは見て 覚えてね〜」と言いながら用意をする看護師さん。 ... 続きをみる

妄想劇場・歴史への訪問

むかしむかし、金持ちの旦那の家に、村一番のとんち男が 駆け込んで来ました。 「旦那。とても珍しい物があったので、お知らせに来ました」 「珍しい物とは、何だね」 「それが、たのきのまたに、ハチが巣(す)を作っている のですよ」 「何じゃと！」 　 この地方ではタヌキの事を、たのきと呼んでいます。 「... 続きをみる

妄想劇場・一考編

２０１４年２月に亡くなった私の母の、主な病気は胃がんでした。 元気印で寝込んだこともない働き者で、行動的な母でしたので、 病名を聞いた時は、すごくショックを受けました。 一人っ子の私と母とは「一卵性親子」と親戚の人に言われる ぐらい仲良しで、結婚後もいつも一緒に過ごしていました。 　 病気になった... 続きをみる