妄想劇場・流れ雲のブログ

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韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・西域を立ち去る














紀元前104年、長安の遊民であった李広利は突如大宛攻略
の命を皇帝から受けた。大宛とは西域の果てにある
未知の国。そこに たどり着くまでには天まで届く山脈、
さまよえる湖、広大な砂漠、果てしない草原……


さまざまな障害が彼の前に立ちふさがる。そこに生きる
人々との出会いは 希望に満ちたものか、それとも幻滅か
  ・・・


韓信 [シリーズ]
砂漠を行き、草原を駈ける ・西域を立ち去る


確かに李淑がいればこそ、各地に拠点を設け、安全に
宿泊することが可能であった。


いま我々は匈奴を駆逐し、人為的な危険からは免れること
ができたが、行く先には冬の厳しい環境が待ち構えている。


そればかりではない。宿泊地を確保できないことによって、
我々は食糧を得ることもできなくなったのである。


「やむを得ぬ。敦煌への帰還を強行しよう。できるだけ短い
期間で帰還することによってこの問題を解決する
しかあるまい」


焼失によって焉耆の館を失った我々は、その足で東行を
開始した。それに先立ち李広利は、功績のあった店主を
正式に軍へ迎えることを決め、彼に通訳の職を与えた。


「かつて西域を旅した博望侯張騫には、甘父かんぽという
名の頼れる相棒がいたという。甘父はもと匈奴であり、
通訳をする傍ら、食糧が足りなくなった際には、その得意
とする狩猟の腕を発揮したと聞いている。


お前は私にとっての甘父となれ。……そのためにはお前の
正式な名を聞いておきたい」店主はそれに対していつになく
神妙な表情で答えた。


「私が焉耆国出身だという話は以前にお伝えしましたが、
焉耆や亀茲は月氏の遺留部族が建てた国です。


私の名はクジュラ・カパ。月氏の子孫です」
李広利は驚いた顔をした。意外なことに店主は大仰な
姓名を持っていることに驚愕したのである。


「由緒正しい家柄なのか」
「かつてはそうであったと聞いておりますが、いまでは
食い詰めてその日暮らしの身分に過ぎません。
ですからこうして漢軍に迎え入れてくださったことには
たいへん感謝しています」


李広利はこの男の名に「丘就卻」という当て字をし、
その後自らの身辺近くに置くことにした。


欣怡は太守の娘であるという高貴な身分であるにも関わらず、
好んで城外へ出て散策した。


いや、散策という言葉はあまり適当ではない。彼女は常に
同じところへ足を運んでいたからだ。


しかしその目的に合理的な理由はなく、傍目にはただなん
となく同じ場所へ足を運ぶ、という風にしか見受けられない。
よって、やむを得ず「散策」という語でこれを表現するしか
ないのである。


彼女は城の南側に広がる砂漠地帯によく足を踏み入れた。
そこは砂が堆積してできた小山が無数にあり、その頂上に
立って北側を見やると城内が一望できるのである。


しかし彼女が常に視線を運ぶのは、西側であった。
そこには地平線の先まで砂漠が広がり、他に見えるものは
何もない。玉門関や陽関でさえも、舞い上がる砂によって
霞み、その存在が確認できなかった。


つまり彼女は、自分でも何を眺めているのか、よくわかって
いなかった。ただぼんやりと視線を西の彼方に向け、夏には
強烈な日差しに身を晒し、冬には身も凍える寒気にやはり
身を晒しながら、ひたすら待っているのである。


李広利の姿がその視界に入ることだけを……。


その状態が二年も続いた。不思議なことに、敦煌には
彼らの情報がほとんどもたらされない。


西域の隊商たちが数度にわたって敦煌を訪れたが、
その際に教えてくれたことは姑師国の常盤城で大火が
あった、ということだけであった。


しかもその原因さえはっきりせず、欣怡の心は揺さぶられる
ばかりであった。生きていらっしゃるのか、お亡くなりに
なったのかさえも……。わからないのである。


ましてや、彼らが大宛に勝ったか負けたかわかるはずが
なかった。しかしそのようなことは、彼女にとって重要なこと
ではない。欣怡は、李広利に伝えたいことがあるのだった。


欣怡は待ち続け、彼女の衣服は長期間にわたって日光に
晒されたことにより、ぼろぼろになっていた。
「欣怡や。また今日も出かけるのかね。近頃はだんだん
暑くなってきたようだから気をつけるのだよ」


「はい、お父様」
太守の尹慈は娘が外に出かけることを厳しく咎めたりは
しなかった。たとえ娘の服が傷み、その肌が日に焼けて
黒くなるようなことがあっても、彼は娘の行動を止めよう
とはしない。むしろ欣怡の出かける時間が遅くなると、
逆に心配するのであった。


「漢の人間で、将軍のお帰りを第一にお迎えするのは、
やはりお前であるべきだ。他の人物であってはならない」


「もちろんです」欣怡は父親の言葉に力強く応じたが、
父の本心がどこにあるのかはわかっている。


太守である尹慈は、長安に戻る道を画策していて、
娘の欣怡と李広利との縁がそれを可能にしてくれるもの
と信じているのだ。


したがって、決して李広利のことが心配なわけではない。
長安で力を得た者が娘の相手であれば、対象は誰でも
構わなかったのである。


無論欣怡はそのことで父親を責めたりせず、毎日のように
城外へ出かけることを認めてくれるだけでありがたいと
思っていた。


砂漠には馬車に揺られながら赴く。しかし当然のことながら
砂山には登れないので、自らの足で登るしかない。
砂は足で踏むと低音の、まるで銅鑼を叩いたような
音がする。


この山の正式な名称は「神沙山」というらしいが、
このため人々は「鳴沙山」と呼ぶのが通例となっていた。


夏の日中は砂が熱くて登ることすら難しい山だが、
欣怡はそれを二年の間欠かさず登ってきたのである。


李広利が敦煌を出発してから二度目の春を迎えた。
……











猫の寄生虫である「トキソプラズマ」に感染すると、人の行動
が変わり、交通事故にあいやすくなったり、自殺率が
高くなったりするというデータもあります。


猫の寄生虫に感染すると反射神経が鈍くなる


もしもあなたが猫から寄生虫をうつされると、交通事故
にあいやすくなったり、犯罪の道に走ったり、自殺したく
なったりするかもしれません。


これはウソのようですが本当の話です。


猫の寄生虫である「トキソプラズマ原虫」に感染すると、
原虫に脳が占拠され、マインドコントロールのような状態に
なることがわかってきました。


この原虫は、マラリア原虫の親戚筋にあたります。
トキソプラズマは、動物に寄生する単細胞の微生物、
原虫の一種です。


DNAを解析した結果、人の行動を左右するドーパミンの
合成に関係する遺伝子が含まれていることがわかりました。


トキソプラズマによる奇妙な振る舞いに最初に気がつい
たのは、チェコの進化生物学者、ヤロスラフ・フレグル教授。


自分が感染していることを知った直後から、不注意な
行動が増え、反応時間が遅くなるなど不可解な現象が起き、
原虫の感染によるものではないかとひらめいたのです。


「原虫の感染により人間の行動が変わる」という仮説を
発表したところ、「UFO目撃」並みに扱われ、まったく
相手にされなかったそうです。


現在では、多くの研究者がこの仮説を信じ、関連の論文も
多数発表されるようになりました。


感染すると反射神経が鈍くなるのと同時に、リスクを恐れ
なくなるため、交通事故にあう危険性が高まる、という
調査もあります。


新しいテーマは自殺との関係です。
「精神臨床医学誌」に、トキソプラズマ感染者の自殺率は、
非感染者の7倍になるというデータも発表されました。


人への感染は、汚染された食肉や猫のフンを介した
経口感染が一般的です。


2018年、チェコの研究者がこんな発表をしました。


ビジネススクールの学生は、そうでない学生よりもトキソ
プラズマの感染者が1.4倍も多く、しかも感染していた
ほうがビジネスの成功率は1.8倍に高まるというのです。


起業とも関係あるようです。


感染した起業家は「失敗を恐れず」「起業の意欲が高い」
こともわかってきました。ただ、研究者は「金持ちになる
ために感染することはやめて」と警告しています。


発展途上国では現在でも流行する「狂犬病」


2020年6月、愛知県で入院していた患者が狂犬病で
亡くなったというニュースが流れました。


直前にフィリピンから入国しており、海外で感染し、
帰国後に発症したとみられます。


日本における狂犬病での死亡は14年ぶりです。
日本では飼い犬へのワクチン接種が義務付けられており、
半世紀以上前に根絶しましたが、狂犬病予防法が制定
される1950年以前は、多くの人が感染し死亡していました。


感染した犬にかまれると、ウイルスが神経系を介して脳の
神経組織に達し、水や風を怖がる、唾液(だえき)や汗など
の分泌が増加する、


マヒ、幻覚を起こしたり、犬の遠吠えのような唸り声を
上げる場合もあります。猫由来の感染症、トキソプラズマと
同様、微生物が人の脳まで支配するという例です。


発展途上地域では現在でも狂犬病の流行が続き、
世界で年間約5万9000人もの人が死亡しています。
発症すると致死率はほぼ100%とされています。
途上地域の奥地を旅行する場合は、ワクチンを必ず
接種すべきです。


日本人に最も身近な感染症「ピロリ菌」


人体は「常在菌」と呼ばれる1000種以上の微生物で満ち
あふれています。胃の中にいる常在菌の一つが
「ヘリコバクター・ピロリ」、通称ピロリ菌です。


今や日本人に最も身近な感染症といっていいかもしれません。
多くの人が持っている菌であり、健康診断で、菌の検査や
除菌を勧められた人も多いのではないでしょうか。


胃液の主成分は塩酸です。空腹時にはpH1~2という
強酸性になります。 このような強酸性の環境に生きて
いる細菌がいるとは考えられず、胃炎や胃潰瘍(いかいよう)
はストレスが原因とされていました。


その後、オーストラリアの大学教授がピロリ菌の培養に成功。
胃がんや十二指腸潰瘍、慢性胃炎を引き起こしていること
がわかってきました。


また、ピロリ菌をもっていない人は食道炎や十二指腸潰瘍に
悩まされることがあります。


ピロリ菌は過剰な胃酸を中和して、胃液の逆流を防ぐ効果
があり、アレルギーを抑える、という研究者もいます。
意外に役に立っている面もあるのです。 ・・・





腸内寄生虫は、一般的に子猫にも成猫にも発生します。
不快な害虫である寄生虫は、様々な経路で猫に感染します。


子猫は母猫の母乳から寄生虫の卵をもらうことがあります。
鉤虫という寄生虫は若い猫に経皮感染し、また、条虫は
感染したノミやネズミ、ウサギを猫が捕食することで
感染します。


寄生虫のいる猫は非常に多いので、なるべく早く必要な
治療を開始できるように、愛猫が寄生虫に感染した
サインを見極められることが重要です。


猫の腹部が膨れていたら気を付ける 


感染虫体数が多い猫はお腹が膨らみ、背骨や骨盤を覆う
脂肪が少ない傾向があります。


腹部の腫れは、お腹が丸くパンパンに膨らんで、多くの場合、
身体からぶら下がっているかのように見えます。


猫の被毛の状態をチェックする 


腸内寄生虫は猫の食べ物から多くの栄養分を奪い取ります。
そのため、猫はビタミン、ミネラル、タンパク質などの毛並み
を健康に保つ栄養素を吸収できません。
以下の症状がないか確かめましょう。


毛並みに光沢がない
毛並みにつやが全くない
毛並みがもつれている


嘔吐や下痢に注意する 


寄生虫は猫の胃や腸の内壁に物理的な刺激を与えるため、
下痢や嘔吐の原因となります。


猫の嘔吐が止まらない場合は、直ちに動物病院へ
連れていきましょう。 ・・・・






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