妄想劇場・流れ雲のブログ

趣味の、自己満ブログです。人生は、振り返ることは出来ても、後戻りは出来ない…掲載内容に問題がある場合は、お手数ですが ご連絡下さい。 迅速に対応させていただきます。

妄想劇場・歴史への訪問












むかしむかし、ある山の地蔵堂(じぞうどう)の中で一晩を
過ごした旅のお坊さんが、身仕度(みじたく)をしてお堂(どう)の
外へ出ようとして何かに足をつまずきました。


「うん? なんじゃ?」
お坊さんが落ちていた物を拾うと、それは小判が一枚入った
財布(さいふ)で、財布の中には一枚の紙が入っています。


その紙には、《初息子(はつむすこ)に与える金》と、
書いてありました。


「なるほど。残念じゃが、これはわしがもらう物ではないな。
ここに置いておこう」


お坊さんが財布を元通りお堂の前に置くと、後から一人の
おじいさんがやって来て、お堂の前の枯葉(かれは)と一緒
に置いてある財布を背負ったカゴに入れて山を下りて
行きました。


「おや、財布に気づかなかったな。・・・まあ、よいか」
お坊さんはそのままふもとの村々を歩き、夕方になると
一軒の家に宿を頼みました。


そして宿を引き受けたその家の主人が、何と今朝の枯葉
集めのおじいさんだったのです。


ちょうどおじいさんの家では孫が産まれたので、おじいさんも
おばあさんもニコニコしていました。


(あの小判は、このじいさまが地蔵堂の前をきれいにして
くれるので、その礼に神さまが授けたのだな


そう思ったお坊さんは、おじいさんに財布の事を話しました。
そしておじいさんが拾い集めた落葉の中を探すと、やはり
あの財布が出て来ました。


でも、おじいさんは、「ありがたい話しじゃが、これはお坊さま
が先に見つけた物なので、おれの物ではありません。
この財布は、お坊さまの物ですだ」と、お坊さんに財布を
差し出します。


ですが、お坊さんは書いてある通り、「これは今日生まれた
男の子の物だ。わしがもらう物ではない」と、おじいさんに
納めさせました。


次の朝、旅立つお坊さんにおばあさんが握り飯を持たせて
くれました。「どうぞ、昼に食べてください」


実はその握り飯には、昨日の小判が入れてありました。
お坊さんが峠(とうげ)を下りて行く途中、大きな荷物を
背負っている若者に出会いました。


話をすると、とてもお腹を空かせていたので、お坊さんは
おばあさんからもらった握り飯を若者にあげました。


若者はお坊さんに何度もお礼を言うと、峠をのぼって
行きました。


この若者、実はお坊さんが昨日世話になった家の息子、
すなわち昨日産まれた赤ちゃんの父親だったのです。


小判はやはり、初息子へとさずかったのです。


・・・おしまい



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで 地蔵が食べたがる











親のすねをかじりながらの浪人が許されるのはせいぜい
2年までが一般的だろう。だが、3浪、4浪がごろごろいる
学部がある——医学部だ。


イカ太郎(医科多浪)は疲れている!


昨年度までの私立大学医学部の入試で、女子や多浪生が
点数操作で不利に扱われていたことが、複数の大学で明らか
になったからである。


今回からいきなり女子や浪人生の合格率が上がるのは
間違いない。 女子についてはさかんに議論されているので、
今回は多浪生について書いてみたい。


まず素朴な疑問だが、多浪とは何浪以上をいうのであろうか? 


私の友人に3浪はいたが、それ以上はいなかったので、
個人的には4浪以上が多浪という印象を持っている。


希代のエンターテイナー、大橋巨泉氏が司会を務めた
人気番組「クイズダービー」で、かつて次のようなクイズが
出題された。


「受験に関する四字熟語で、


現役偶然、1浪当然、2浪平然、3浪憮然などと言いますが、
では、6浪は何然でしょう?」 読者の皆様、答えられますか?


答えは「慄然(りつぜん)」 私が受験の頃は予備校などで
よく聞いたものだ。


現役から10浪まであり、以下の通りである。
現役偶然、1浪当然、2浪平然、3浪憮然、4浪唖然、5浪愕然、
6浪慄然、7浪呆然、8浪超然、9浪天然、10浪無為自然


受験に一番不利なのは現役生である。なぜなら高校の授業
があるので、昼間は受験科目の勉強に集中できない。
だから夜に予備校で勉強するのだ。


よく「現役生は最後に伸びる」となどというが、それは勉強量
の裏付けがあって言えること。現役生に保証されているのは
18歳という若さだけだ。


現役生よりも浪人生の方が受験には有利だ。
なぜなら高校の授業もなく、既に受験も経験していて、
朝から受験科目だけに集中できて、昼間から予備校で
勉強できるからだ。


特に、気力・体力・学力的に最も充実しているのは一浪生
だろう。 多浪生と一言にいうが、これには2種類ある。


第1は、現役の時から受験し続け、偶然・当然・平然……
もなく浪人のままでいる受験生のこと。


第2は、他の学部・大学・社会人を経験した後に入試を受けた
「再受験組」の人たちである。


第1の多浪生だが、特に医学部を受験し続けている多浪生を
「イカ太郎(医科多浪)」という。


イカ太郎の中には、家が開業医で、どうしても医学部に合格
しなければならない学生もいる。 イカ太郎は疲れている。
勉強に、そして人生に……。


4浪以上になるとその傾向が強くなるのではないだろうか?
就職活動で、入社試験を何度受けても落とされて就職先が
決まらないと心が折れてしまう。


イカ太郎も心が折れかかっている。 当初は、患者さんを救い、
医学に貢献したいという志を持っていた。だが浪人生活が
続き、疲労が蓄積すると、イカ太郎にとっては、合格する
ことのみが医学部受験の目的になってしまう。


2浪を過ぎれば20歳になる。酒・タバコも法律上は許される。
易きに流れる受験生を私も予備校で少なからず見てきた。


さて、読者の皆様、2015年ラグビーW杯イングランド大会で、
日本チームが南アフリカを撃破して世界に衝撃を与えたこと
を覚えていらっしゃるだろうか?


注目を集めたのは、ゴールキックを何度も決めた五郎丸歩
選手だった。
br> その頃、医学部受験生たちの間でフォローされているブログに、
ある有名人がいた。 彼のブログ上の名は、「五浪丸」君。
つまり当時既に5浪中だったようだ。


予備校に通っており、私立医学部を複数受験していた。
なかなかのイケメンで、おしゃれなカフェで勉強したりしていて、
とてもファッショナブルな若者だった。


そして年度末の3月にブログは更新され、次のように書かれ
ていた。 「この度、六浪丸になりました」 どうやら医学部には
合格できなかったらしい。


そしてさらに1年後……。 「七浪丸になりました」 という
メッセージを残して、ブログは閉鎖された。


もしかして、実家が病院で、彼は後継ぎだったのだろうか? 
彼が多浪を続けざるを得ない理由があったのかもしれないが、
7浪まで続けさせられる両親の経済力にも驚く。


その後の彼の消息は杳として知れない。
今頃どうしているのだろう?・・・・ ・・・・






「ファミコンは、ぼくたちに幸せをもたらしているか」という
タイトルで六年生の児童が作文を書いてきた。  


それをきっかけに、クラスで話い合いをさせたことがある。
その結果、二十八人のクラスで、「幸せをもたらしている」が
二人、「不幸せ」が十六人、「どちらでもない」が十人であった。  


「幸せ」の理由は「楽しい」「おもしろい」である。
「不幸せ」の理由としては、「視力が落ちる」「勉強や読書の
機会が減る」「外で遊ばなくなる」など。


「どちらでもない」の人は、「やりすぎなけばよい」との
考えが大半だった。「けじめをつけて自分の意志を強く
持っていたら別に悪いことはない」という意見もあった。   


実はこれは十四年前の話である。あれからテレビゲ-ムは、
ますます進歩し普及した。テレビゲ-ムが世に出て十七年
だと聞く。


それで子供たちに「幸せをもたらしたか」と問い直してみると、
やはり首を振らざるを得ない。      


現代の子供たちの多くは、長い時間をテレビの画面に向かう。
そうして、ボタンを操作する程度の努力で、機械が提供する
架空の世界で遊ばせてもらうのだ。


画面上の一人遊びが、心を楽しませ、いやすことはあろう。  
しかし、現実はテレビゲ-ムのように容易でなく、ボタン
だけで冒険はできないし、価値あるものを手にすることは
できない。  


テレビゲ-ムは、子供たちが現実の世界で生きるための
何を成長させてきたのか。逆に子供たちから奪い取って
きたものが少なくはないと考えてしまう。  


たとえば、社会性、耐性、創造性。子供は仲間と遊ぶことで、
人付合いの機微や方法を学び合ってきた。遊びの中で我慢
することもル-ルを守ることも学んだ。


自然の木や葉っぱや土、降りしきる雨でさえ子供の創造力で、
遊び道具に変わった。


テレビゲ-ムにひたる前の子供たちは、もっとたくましく
生き生きとしていたのに‥‥。   


子供たちには海であれ山であれ、思いっきり自然と親しみ、
遊んでほしいと願う。・・・・






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